特に新聞についてである。
中日新聞、日本経済新聞を自宅購読していることはさほど感じなかったが、産経新聞を購読するようになり、明らかに偏った報道のあることが分った。
考え方の偏りを極力なくすということで「公平性」という言葉を使っていたが、それはどうも適語ではないようだ。
「公平性」というより、「正確性」のほうが求められると感じるようになった。
つまり、知らせようとする情報の正確性をどのように担保するかである。
その一つの方法として、「賛否両論」を紹介するのであろう。
こんな風に考え、新聞記事を読んでいるが、「正確性」を担保する他の方法のあることを知った。
産経新聞(大阪版)の12月18日号に、「産経新聞報道検証委員会」の様子が、2ページに亘って掲載された。
中日とか日経でも実施されているかもしれないが、記事として見た記憶がない。
委員会では識者4面、社内委員2名とで、「アベノミクスなど経済政策をめぐる報道」と「参議院議員選挙後の政局と道筋を失った橋本維新をめぐる報道」について議論された。
記事では、「事の本質」と「報道のスタンス」などについての議論の様子が紹介されていたが、「識者の意見」がとても参考になった。
一例だが、アベノミクス報道についての田久保他忠衛氏(外交評論家)の発言。
《アベノミクスについては総じて高評価をしつつも、プラス面だけでなく、マイナス面もきちんと捉えているのがいいと思いました。
例えば、明と暗とか、歓迎と警戒とか、副作用とか、必ず対立意見やマイノリティーの意見も取り上げており、多角的な取材をしていると感じました。》(抜粋)
こうしたことを活動を開示し、報道の正確性を高めようとしていることに好感を持つ。
マスコミのあるべき姿だと思う。