「三方よし」というのは有名である。
あの近江商人のいう、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」である。
「四方」とは、「三方よし」に「未来よし」を加えたものだという。
これをいっているのが、伊那食品工業の塚越会長である。
昨日紹介した、「倫風」(社団法人実践倫理宏生会・会報5月号)に載っていた。
特集の「人につくす喜び」の中のあった。
伊那食品工業は今や企業経営の鏡といわれており、塚越会長の経営理念やその実践について、多くの経営者が感銘を受け取り入れていると聞く。
私も二度会社訪問をした。
駒ヶ根方面に旅行をすれば、必ず立ち寄るポイントとしても有名だ。(「かんてんパパガーデン」)
会長は、「人間が幸せを目指した経営」をされているが、人づくりがその基本になるということ、そしてそれは素晴らしい未来をつくり上げる事に繋がっていると考えられているのであろう。
同感であるし、そうあらねばならないと思う。
「いい会社にしよう」、というのが経営理念だが、その具体的な行動指針が示されている。
これが素晴らしいと思う。
「いい会社」をつくるための十箇条(伊那食品工業)
一、常にいい製品をつくる。
ニ、売れるからといってつくり過ぎない、売り過ぎない。
三、できるだけ定価販売を心がけ、値引きしない。
四、お客様の立場にたったものづくりとサービスを心がける。
五、美しい工場・店舗・庭づくりをする。
六、上品なパッケージ、センスのいい広告を行なう。
七、メセナ活動とボランティア等の社会貢献を行なう。
八、仕入先を大切にする。
九、経営理念を全員が理解し、企業イメージを高める。
十、以上のことを確実に実行し、継続する。
特に私は、「ニ」と、「五」が素晴らしいと思っている。
見習いたいことが幾つもある。
「せと人財塾」でも是非取り上げたいと考えている。